ポリフェノールが最大化される発酵工程を採用
通常の烏龍茶は、できるだけ、香りや味わいを引き出すように製茶します。 しかし、『
濃黒烏龍茶
』は、烏龍茶の持つポリフェノールを最大化し、かつ、苦くならないように製茶をします。 そのため、他の烏龍茶とは違い、独特の製茶方法を採用しています。 製茶の工程の中でも最も重要なのが、茶葉を発酵させる行程です。通常の烏龍茶は、巨大な発酵専用機で、まとめて発酵させます。 一気に大量の茶葉を発酵させると、ポリフェノールをうまく引き出せません。また、大量に発酵させると、一部の茶葉は発酵し過ぎてしまい、ポリフェノールが他の物質に変化してしまう危険性があるのです。 どんなに元々の茶葉がポリフェノールをたくさん含んでいても、この発酵工程で失敗したらポリフェノールは少なくなってしまいますし、香りもなくて美味しくない烏龍茶になってしまいます。 ポリフェノールたっぷりの香りがいい美味しい烏龍茶を作るためには、発酵を促しているときに茶葉から漂ってくる香りや茶葉の水分含有量を、じっくり頻繁にチェックしなければいけません。 大量生産される3級、4級の烏龍茶は一度にたくさんの原料を発酵させるため、発酵工程もそれほど手間をかけずに行われますが、彩香の『
濃黒烏龍茶
』は1級、2級クラスの高級茶ですので、その発酵には細心の注意が払われているのです。 少量ずつ、徹夜で仕上げる 『
濃黒烏龍茶
』は、まず、朝から午後15時位までに摘みとった茶葉を30分程、太陽の光に直接あてて、水分を乾燥させます。 その後、室内で20時~3時位まで徹夜で発酵の作業をします。室内での発行には、小さなドラム缶のような道具で、少量ずつ、発酵させます。 その日の天候や湿度、原料の茶葉の特徴をよく理解して作り方を調節します。また、発酵度合いによって茶葉が熱を持ち、温度が上がってしまうので、様子を見ながら茶葉をひっくり返したり、風通しをよくしてあげます。 もし、温度が高い状態で発酵させてしまうと、ポリフェノールが他の物質に変わってしまいますし、香りも抜けてしまいます。 そのため、発酵作業中は、常に徹夜で茶葉の様子をチェックしながら、発酵がしっかり進んでいるか、温度が高くなりすぎていないか、付きっきりで見守る必要があります。 太陽の恵みをたっぷり含んだ夏の茶葉で作る1~2級の烏龍茶 彩香の『
濃黒烏龍茶
』は1~2級クラスの高級な烏龍茶ですので、その茶摘みの季節も重要です。 通常、1~2級のお茶は春の新茶シーズンに摘まれるものがほとんどです。 しかし、それでは太陽の光が強い夏のお茶のような高ポリフェノールのお茶は作れません。 そのため、彩香の『
濃黒烏龍茶
』は「夏」の1~2級の茶葉を特別に作ってもらっています。 夏の茶葉は一般的に3級、4級の茶葉になることが多いのですが、それは平地の茶園や、標高の低い茶園で取れるお茶です。 彩香は夏でも春茶と同じような香りを持った品質の良い原料を確保するために、標高の高い茶園の一部を契約農園としてその原料を使用しているので、1級、2級クラスの夏茶が確保できるのです。 とはいえ、夏は天候が変わりやすく、急に雨が降ってくることも多いのです。 実は、雨が降るとお茶を摘むことができないのです。 雨が降って濡れてしまった茶葉では水分が多すぎて、良い状態の発酵管理ができなくなってしまうためです。 3~4級クラスのお茶でしたらそれほどの品質は求められないので、少しぐらい小雨が降っていても茶摘みをしてしまいますが、1~2級のお茶となるとそうはいきません。 天気の良い日を待ち、茶園まで山道を登り、高ポリフェノールの夏の茶葉を摘み取る作業は行き帰りだけでも数時間かかります。それでも良い品質のお茶を作るためには妥協することはできません。 真夏の炎天下、強烈な太陽の下で元気に育った茶葉のみを使用しているからこそ、彩香の『
濃黒烏龍茶
』はポリフェノールがたくさん入っているのです。
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